「おお○○よ!死んでしまうとは情けない!」


…え?ここ何処だ?俺は…誰だ?
目の前にいるのは、おそらくこの国の王なのだろう。
もの凄く立派な格好をしている。勿論皮肉を込めて。
「どうした?気分が優れぬか?なら別室で休むがよかろう…と、言いたいんじゃが…
最近魔王軍の進行が想定外に激しくてな、ベッドが空いておらんのじゃ。
スマンが、自力で宿を取ってくれ。宿代は、ホレ、1000G渡そう」


魔王?確かに魔王は怖いな。なんでもかんでも壊していきやがるからな…
「そういえばお前を見つけた時、装備が一つも無かった。
大方盗賊にでも盗られたんじゃろう。ホレ、装備代2000Gじゃ」
装備?何で俺が?モンスター討伐にでも行かされそうだなw


…もしかしてマジで行かされるのか?はぁ??
周りの兵士が{早く行けよ}みたいな目で見てくるんですけど…
視線も痛い事だし…とりあえず城から出るか…
「お前の仲間の死体はどうにも見つからなかった。臓器売買に使われたんじゃろうか?
見つからなかったから生き返らせるのも無理なんで、さっぱり諦めて仲間募集するようにな!」


うう…なんで俺が…